Webを使って旅行者と宿泊所を結ぶエアビーアンドビーというサービスが世界的に拡大・普及しているらしい。宿泊所といってもホテルとか旅館じゃなくて、一軒家とかアパート・マンションなんかの所謂普通の民家とか、船とか島一つ丸ごととか変わった物もあるそうだ。普通の旅に飽きた人とか旅費を節約したい人とか利用する目的も人もさまざまだから、エアビーアンドビーを通じてたくさんの人たちが世界中で繋がっているわけだ。グローバルサービスだからそこには文化の違いによるトラブルが発生する。

宿を提供する側も元々プロじゃないからトラブルを予想しにくいし、対処のノウハウも無い。旅行者側もお金を払っている以上それに見合ったサービスが受けられなければ不満だし、不安にもなる。それでもこういった不備・不手際によるトラブルなら経験を重ねていくうちに減っていく物だが、厄介なのは貸し手・借り手側双方の常識やモラルの違いによる齟齬が生む迷惑行為、更には違法・犯罪行為が起きてしまったときだ。部屋を汚されたとか物を壊されたとかは予想もしやすいしまだましな方かもしれない。まさかという方法で道具を使われたとかは心の広い人なら文化の違いと我慢できるかも知れないが、真夜中に大勢でどんちゃん騒ぎをしたとか近隣に迷惑をかける行為は貸し手一人の被害ではすまなくなるので対処が面倒だ。仮に謝ってもらったところでご近所に申し訳ない思いのままそこに住み続けることに変わりない。

旅の恥は掻き捨てとはグローバルなことわざかもしれない。そもそも迷惑行為と思っていないかもしれないから文化の違いとは厄介で面倒でもある。もっと厄介で面倒なのが違法・犯罪行為だ。売春宿として使われたり、傷害事件の現場となった例も世界では報告されている。日本でもマンションの最上階にある部屋をAirbnbを通じて借りていた中国人女性の子供が転落・死亡する事故が発生している。事件性の無い事故でもトラブルとしては大きく精神的負担もかなりあるだろう。貸し手が起こすトラブルもある。賃貸物件の又貸しをすることが結構あるらしく、この場合被害者は家主ということになる。又貸しは禁止というのが常識だったが通じなくなっているのかもしれない。エアビーアンドビーは新しいサービスなので拡大に伴ってこれから更にトラブルも増えてくるに違いないが、乗り越えて発展・普及していくのか、鍵を握っているのはサービスの利用者自身だ。